終幕の半分


瀬見様、そして参加者の皆様、お疲れさまでした~~!
アルバートPLの志摩と申します。
期間中は大抵活動時間ぎりぎりの遅筆っぷり、かつ未熟な文章力(物語力?)ゆえ、特にサラヴィリーナPL様には大変ご迷惑をおかけいたしました…。それでも最後まで見捨てずお付き合いくださったこと、感謝しかございません。本当に、ありがとうございました。多分このメッセージ内で何度もお礼とお詫びを申し上げますが、それくらいしないとこんなおめでたい場にいるのも申し訳ないというPLの気持ちゆえ、生暖かく汲んでいただけたら幸いです……
さて、改めて最後となりますと、何を申し上げれば良いのでしょう…。
キャラレス界における統計では(志摩調べ)、文章がお上手で魅力的な方は皆様ラストメッセージがとても面白いという結果があるのですが(再三申し上げますが志摩調べ)、ならばはんぶんの参加者様は皆様すごく面白いことを書いてこられるのではないか、場違いになるのではないかとビクビクしています。笑
正直最初の方は、自分のターンに綴ってサラヴィリーナ様の投稿に萌えてまた必死で書く、というので精いっぱいだったため、途中からですが他ペア様を追いかけ始めたところ、萌えて過去イベントを掘り起こしつつ読み直す沼にズブズブはまっていったのですが、ねえどうして皆様あんなに魅力的なのでしょう…!!
秘密の双子の姫君、彼女にお仕えすることになった騎士という決まった設定の中、個性もバラバラ選択もバラバラで、ほうほう、そうきたかあ!(頭を抱える)とうなり続けていましたひとりで。ええひとりで。皆様のPCさんがどう生まれたのかとかこの時どうしてそういう言葉を言ったのかとか根掘り葉掘り聞きたいです、ラスアン公開に全力待機しております。
とりあえず今は自分のPCについてお話しさせて頂くと、アルバートはPLが単純に、姫と騎士というなにそれ美味しいしかないという嗜好なため、最初から姫に忠誠を尽くすつもりで作ったPCです。貴族らしい貴族、騎士らしい騎士。そして少なくとも顔はイケメン(重要)。どんな姫にも忠誠を誓うけれど、その先彼がどう変わっていくかは完全に物語とペア様に委ねるつもりでした。ものすごくお恥ずかしながら悔やんでいることがあるとすれば、アルバートの女性恐怖症の設定は果たして必要だったのかいや要らなかったよね…とプロフ詐欺を土下座の勢いです。後悔先に立たず。申し訳ありません。でもでも、サラヴィリーナ様が可愛すぎたのがいけないと思うんです…。王家の姫なのに、謙虚で健気で可愛くて、乗馬も上手で可愛くて、もう可愛いから…接触を嫌がる描写とか入れられるわけがないじゃないですか…むしろそんな男いるわけないじゃないですか…。というわけで、アルバートは初めからサラヴィリーナ様が大好きな騎士になりましたが、姫君はグイグイ迫ってくる肉食系女子じゃないので大丈夫だった他の女性は苦手だったというこじつけでいっちょお願いします…。
そんな話の後に説得力皆無ですが、終章が終わるまでアルバートはサラヴィリーナ様を恋愛対象にしてはいなかったと思います。年齢差もありますし、どちらかといえば可愛い妹のような感覚だったんじゃないかなあと。瀬見様が自由にどうぞ!とエピローグをご用意くださって、よっしゃならやったるでーと思いっきり恋愛方向にふれて、それもとても楽しかったです。
なんか書きたいことが多すぎてまだまだ書き足りないのですが、ひとりだけびろーんと長文だと恥ずかしいので、そろそろ〆に入りたいと思います。
久しぶり(本当に数年ぶり!?)のキャラレスで、こんな素敵シリアス設定のhalf of breath様に、本当にこんな未熟者が紛れ込んで申し訳ありませんと各方向にお詫び行脚したくらいなのですが、それよりは選んで頂き最後までどうにか食らいつかせて頂いたことに抱えきれない感謝を!
何度もご迷惑をおかけしながら、丁寧に導いてくださった瀬見様。文章力に管理力、どれも尊敬の念しかございません。本当にありがとうございました。
そして素敵なはんぶんの皆様。直接の交流こそなかったものの、皆様の活動に何度も励まされ、刺激され、感動させて頂いておりました。
そしてそして、愛しのサラヴィリーナPL様!遅筆で拙い相方で、幾度戸惑われただろうと考えるとお詫び行脚…(略)ですが、志摩はアルバートの大事な姫君がサラヴィリーナ様で、本当に本当に幸せでした。最後、アルバートがつけたお名前は、本編であえて明記しなかったので迷ったのですが、託して頂いたと信じて、エピローグで“エメ”と名付けさせていただきました。フランス語で、“最愛の”という意味だそうです。
それでは、もうかなり長文になってしまった予感しかないのですが、愛をたくさんこめられたと信じて。
共に濃密な時間を過ごさせて頂いた皆様おひとりおひとりの今後に、たくさんの幸福がありますように。
メリークリスマス、そして良いお年をお迎えください。
アルバートPL 志摩
……出会ったころ、「なにも求めていない」と言ったこと、撤回するわ。――かならず守って。絶対に、だれのことも傷つけないで。わたしだけではなく、アルバート。おまえ自身も含めてよ。[二章]
……うん。来年も、再来年も……毎年、行きたいわ。――…ありがとう。大切にする。毎日磨くし、なくさないし、……忘れないわ。絶対に。(掌のなかできらめく紫陽花を嬉しそうにそっと見つめたあと、あらためてまなざし合わせ。そうして姉よりすこし不器用な、控えめな笑みを浮かべた。覚えられない妹が絶対に忘れないと誓う特別さは、伝わらないままでいい。伝えない。 その代わりに、)……ねえ、アルバート。 つけてくれる?(受け取ったショールピンをもういちど、彼に向けて差し出そう。その手で贈り、飾ってほしい。約束を結んでほしい、と。)[一章]
…わからないわ。わからないけど……、アルバートがわたしの分もわかってくれているから、それでいいわ。もう十分、褒めてもらった。ありがとう。 …うれしい。(わからない、と素直に告げたあと、はじらうようそっと笑おう。[三章]
……なんだか、普通の姉妹みたいね。(そっと眉を下げて笑う。この子よりちゃんと後に、先に、ひとりきりで生まれていたら。恋やお菓子やおしゃれの話ができたのだろうか。これからも。)…リーナ。泣かないで。(姉の頬を濡らす雫を指の背で拭いながら、夢を見る。見るけれど、そんなありふれた姉妹じゃなくてよかったとも思う。)ふたりでサラヴィリーナを生きられて、楽しかったわ。リーナ。(心から、そう思う。わたしの姉さん。わたしのはんぶん。生まれたときから、憧れた。)――離れてもずっと大好きよ。きっと、しあわせになってね。[四章]
…シリル。(ほろほろと溢れる想いは涙へとかわり、浮かぶのは微笑みだった。好きも嫌いもお揃いにしていた“レティーシャ”の例外であり、唯一のひと。姉に遺したいと願うことすら“わたし”にとって初めてのことだった。“わたし”の名前を呼んでほしくて、“わたし”だけを見つめてほしい。額に熱を与えられ、喜びに胸にひろがる。そうして次にはまた、欲が生まれる。左手の一本一本の指を絡ませ合って、右手は彼の頬に触れたがった。目を瞑るから、どうか、唇に。)あなたといると、しあわせが膨らむの。…あなたにも、伝わりますように。[エピローグ]
知っている。ほんとうは、老いも若きも、生まれや立場さえも飛び越えて、誰もがひとしく、母なる大地のいとし子なのだと。おのれの代かぎりで遂げられるような話では、到底ない。なんの隔たりもなく、みなが春の陽ざしを当たり前に享受することのかなう日は、いまはまだ、はるかに遠い果てのこと。されど――それを“めぐらせて”ゆけるのが、われらひとであるならば、)さあ、いきましょう!(往きましょう。生きましょう。命のかぎり、あなたとともに。いつかに見た、ひかり降る町をはしゃいで駆けてゆく幼いきょうだい。彼ら彼女らが、双ツ子であろうと同じく。ひとの身はやがて朽ちるが、その想いは、言葉は、繋いで継いでゆくなら千年も残る。それもまた、円環のひとつだ。めぐりめぐる、これは名もなきおとぎ話。)[エピローグ]
オレもだよ、かわいいお姫ぃさん。(軽やかに紡ぎ、それから胸を合わせて強く抱き締めてしまいたい。その束の間ばかり、呼吸がしづらかったかも知れない。[エピローグ]
お前が何も無いと泣いたあの日、此処を出れば世の中には何だってあるって教えてやりたいと思った。居場所も、他人との関係も、仕事も、全部。(中略)フードの内側へと滑り込ませた指先が頬を撫で、顎をとらえようとするだろう。視線が交わるようそっと持ち上げその瞳を覗き込めば、胸に秘めたままの感情が音を立てた気がした。)さっきのは俺が傷付かない為の予防線であり、お前の為の逃げ道でもある。越えて来るなら覚悟しろよ、“何か”じゃなく“誰か”に執着するのは初めてだからな。[終章]
じゃあ、ずっと死ぬことを考えるなとは言わない。…一日、一日だけでいいよ。その間に僕が心変わりしなかったら、また次の一日も一緒に生きて。[終章]
健康な体、乗馬の技術、今まで得た知識、ビビ……
“あなたが選ぶ限り”、俺もいる。